経験が一番大事?インフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアのキャリアパスで重要なもの
運用業務に関心があるフリーランスが最終的に目指すところは、上流工程のエンジニアかもしれません。しかし、大まかな目標があるだけで今どうしていいかわからないなら、明確なキャリアパスは見えてきません。インフラエンジニアの一般的なキャリアパスは、運用からステップアップしていきたいエンジニアにとって参考になります。
インフラエンジニアのキャリアパスで最も重要なのは運用経験です。システムを運用するまでには、要件定義から設計、構築というプロセスを通過します。運用の良し悪しを理解するためには、システムの成り立ちから運用、保守までの一連の流れを理解している必要があります。高く評価されているシステムは、運用面をよく考えて開発されているものです。インフラエンジニアのキャリアのはじまりは人によって違います。しかし、インフラエンジニアの仕事とシステム運用についての理解を深めながら経験を積むことで、入り口は違ってもインフラエンジニアとして成長していくことができます。
インフラエンジニアのキャリアパス例
インフラエンジニアのキャリアパスの一例として、多くのエンジニアがたどる王道をご紹介します。最初の2年ほどはヘルプデスクや監視などの運用業務で、その後3年ほどの保守業務を経験すると、インフラのスペシャリストとしてのスタートラインにつきます。設計と構築を2年ほど経験すると要件定義や基本設計、提案の工程を担えるようになり、最終的にはプロジェクトマネージャにたどり着きます。ここでご紹介している年数はあくまでも一例で、実際には年数によらず経験値に応じてステップアップしていくことになります。王道をまっすぐ進むとは限らず、運用と設計を行ったり来たりすることもあります。
インフラエンジニアの仕事を理解する
インフラエンジニアの仕事は、システムを安定的に稼働させ続けることです。ユーザーは、提供されているサービスが安定的に利用できることを期待しています。インフラエンジニアに限らず各分野を担当するエンジニアすべてが理解しておくべきなのは、最終目標はシステムを作ることではなく運用し続けていくことです。システムに何らかの障害が発生すると、すべてのサービスが停止してしまうおそれがあります。そのような事態を防ぐためには、監視業務の徹底が欠かせません。サービスをより良いものにしていくためには、ユーザーからの声を受けとめるヘルプデスク業務も欠かせません。システムをトラブルから復旧させて、再び安定稼働のレールに乗せる保守の業務も重要です。目立つ立場ではありませんが、全体を支える重要な役割を担っているのが運用・保守なのです。